アベシクリエイティブ制作秘話

作品づくりやロープ・身体表現、社会教育に関することを徒然に綴ります。

64.イベント運営から見えた防災・減災についてのお話

どうもアベシです。

先日、友人が開いたイベントで、設営や選手誘導係としてお手伝いしました。

 

そこで感じたことが、実は、防災や減災(教育?)に通ずるところがあるのではないかと思いを馳せたのでメモしておきます。(社会教育士らしいですね!自画自賛

 

正直、これまで自分は(幸いなことに?)防災・減災について、あんまりピンときたことはなかったのですが、なぜか今回は「イベントでけが人が出たり、うまくいかないこと」≒「災害とか避難がうまくいかないこと」みたいに身近に感じることができました。

 

それではどんな場面で感じたかを書いてます。どうぞ。

 

①選手の召集・誘導の場面に見る地域コミュニティ

出番前に「○○さん、(ステージ横の)ここに居てください」と呼び掛けて、来ているか確認する係でした。

はじめは、「○○さーん、いますかー」などと呼び掛けていたのですが、演者と演者の間も音楽が流れていて、声があんまり通りません。(これに関して思うところはありますがまた今度...)

そこで、力を抜いて、他の選手に「○○さんってもう来てますか?」と尋ねてみると、みなさん、「あの人だよー」と快く教えてくれました。

出演者同士がなんとなく、顔と名前を知っていることで、出番に演者がいないというのを少ない労力で防ぐことができました。

 

これが避難場所での点呼、のように思えました。

 

そういえば、僕らの受付を通らずして、客席にから直接ステージに行っちゃった人もいました・・・これは・・・正規の手続きを踏まずに被災現場に入ったボランティア、みたいなかんじでしょうか?(こじつけ)

 

②脚立やパーテーションの使用に見る危険個所

当日、設営でまあまあ高めの脚立を使用しての設営があったり、(練習スペースとを分ける)パーテーションを立てたりがありました。

・・・脚立が正しい使い方で使われていなかったですね。またパーテーションも1回倒れて、倒れた先の人に当たっていました(けがはなかったようですが・・・)。

高所や位置エネルギーを持ったモノの扱い(「こっち向きに力を加えたら倒れやすいのでこうしよう」みたいな)のをちゃんとしなければと、身が引き締まりました。

 

こういうのって、単に見栄え(「これは直線にそろえなきゃ!」)というより、素朴に物理なんですよね。あ、これ倒れそう・・・みたいな。地域の危険個所マップづくりとかに通じているように思いました。

 

③アンケートに見る情報へのアクセス

スタッフとして、アンケートの記入のお願いも頼まれまして、渡されたのが・・・QRコードが書かれた紙でした。ネットで書いてもらった方が集計が楽ではあるんでしょうが・・・これではあんまり集まりませんね。(みなさん席に座って見るタイプのイベントでもなかったし)

 

これ、例えば避難場所で「みなさんに必要な情報がここのQRコードから読み取れまーす」みたいなのを想像しました。高齢の方にとっては難しいのかも?みたいな。

 

そもそもの前提

今回のイベント運営でまさに①で、「これが・・・地域コミュニティ()!」となりました(謎)。

そこで思いを馳せたのが、そもそも、なぜみんながイベントを滞りなく進行したかったり、安全にしたかったり、情報を受け渡ししたいと思えるのかという前提について。

それは、楽しいことやワクワクすることを通してつながっているからなのかなあ、と。

これを「地域」や「日本」、「世界」に置き換えると・・・なんなのでしょうね・・・。

 

補足:個人的に感じた構造的なもの?

補足して、②でそもそもなぜ(まあまあ高い)脚立が必要だったかと言うと、協賛企業のロゴをステージの背景にちょうどよい高さで、張るためでした。
ボランティアのスタッフに、特に説明もなしに「これやっといてー」みたいな・・・。

「人間の身体」と「お金」・・・・個人的にはいろいろと考えさせるこの世界の構造のようなものを感じました。

最近、コンテンポラリーダンスの公演で客席がぎゅーぎゅー詰めになっていたり、こういうのに敏感なのです。終わり。

 

それではよい防災・減災ライフを。