アベシクリエイティブ制作秘話

作品づくりやロープ・身体表現、社会教育に関することを徒然に綴ります。

56.ロープフローとはなんぞや

どうもあべしです。

(HPをたたむ説があるので、HPに書いた記事をこちらに避難させておきます。)

 

この2月、3月にいわゆる「ロープフロー」に関する研究会や講習会をしました。

その中で、「そもそもロープフローって何?」と尋ねられることが多く「やってみたいけど、何からやればいいの?」という人もいるのかなと思い、僕の頭の中や調べたことをまとめておこうと思います。

 

文献をたどって得た確かな100%確実な情報!というよりも、動画等を調べたり、自分で実際になわに触ってやってみての知見です。

 

ロープフローとは?

2020年ぐらいから主に海外で見られるようになったロープを使ったムーブメント(動作という意味でも流行という意味でも)です。

 

その内容は、ロープでフローすることです。・・・はい。

 

フロー(flow)には「フロー体験(没頭する的な)」や「流れ」みたいな意味がありますね。難しく考えず、ロープ&身体がよどみなく動き(回り)続けている状態をつくることと思ってもらえればいいです。

 

よく「これがロープフローですか?」という質問がありますが、次の動画の冒頭でも言われてるように明確な定義はないと思います。ロープでフローしてたらいいのです。

 

youtu.be

ロープフローとなわとびの違いは?

技術的な側面は、こちらにまとめています。

abeshi-creative.hatenablog.com

ので、今回はそれ以外の基礎的な部分に着目して説明します。

ロープ

ロープフローはたくさん跳んでたくさん・速く回すことが目的ではありません。

 

それよりもむしろ自分(や縄・重力)のペースでロープ自体の重さ(&それによってかかる手・腕への力)を楽しむことに重点が置かれるので、ある程度、太く重いロープが好まれます。なわとびで言う「グリップ(持ち手)」も必要ではありません。

 

「ロープフローやりたいけど、どこでロープ手に入れられるの?」という声も聞くので、今後販売もしていこうかと思ってます。

試しに買ってみた。おすそわけ希望者募集中。

 

なわとびの技はイメージしやすいですね。「二重跳び」とか「あやとび(交差とび)」とか。

なわとびは「なわを跳べたら」できた!なのに対し、ロープフローは「なわを回し続けたら」OKです。
ので、なわを回し続ける方法に、技名というか名前がついています。

からだ

なわとびは当たり前ですが、からだの下になわを通さないといけません。一方で、ロープフローは必ずしも両足の下になわを通さなくてもよいので地面に足をつけておくことができます

 

なわとびがピョンピョンだとすると、ロープフローはジー・・・って感じ。

 

またなわとびは比較的からだの動きが制限される一方、ロープフローはより自由にからだを動かすことができます
(ロープフロー講習会の受講者の方から「(肩・背中周りの)リハビリになった」という声もいただきました。)

 

余談:跳んじゃダメなの?

これ、気になるところだと思います。僕ももともとなわとびやってた(やってる)人ですし。

 

結論から言うと、跳んでもいいと思います。僕も「ジャンプロープフロー」などと言って遊んでますし。

 

ただし、なわとびの性質上、①ひっかかりやすい(ひっかかると止まる) ②ピョン(技)。ピョン(技)。という形で“区切り”が生まれやすい ③疲れるとロープ・からだを感じることに集中しにくい といった要素から、ある程度熟達しないと「フロー」を感じにくいのではと思います

 

 

 

ひとまず今回のロープフローの紹介はこれまで。次回以降はロープフローのいわゆる“技”(というかフローの仕方・回し方)についてまとめようと思います。お楽しみに!

ブルースリーも「究極は“技”を持たないこと」って言ってたので、個人的には技技言うのはためらわれるのですが)